大相撲2023年5月場所、中日(8日目)を終えて、幕内優勝争いの状況がどう変化したのか・・・。
実は・・・大きな変化がありました!
横綱・照ノ富士、中日に単独トップに!
横綱・照ノ富士は、前頭5枚目・琴勝峰を盤石な形で押し出し、中日を全勝ターンで終えました。
一方、同じく中日の勝ち越しを掛けていた前頭・明生、前頭・朝乃山は、ともに黒星。
また、1敗で照ノ富士を追走していた、関脇・大栄翔、関脇・若元春も、ともに黒星。
つまり、形としては「優勝争いは、照ノ富士の独走」となりました。
ただし、星1つ(7勝1敗)の差に2関取、星2つ(6勝2敗)の差に8関取が居るので、優勝争いは混戦、先行きは、まだ見えてきません。
併せて、照ノ富士の対戦は、9日目に7勝1敗と今場所好調の明生、また、近々に同じく7勝1敗の朝乃山と組まれるはず。
そのあとは、すでに対戦した小結・正代を除く、上位陣との対戦が待っています。
休場明けで、かつ、足の故障を抱えた照ノ富士にとって、これからが正念場です。
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いずれにしても、照ノ富士を筆頭に、この11関取のなかから優勝者が出てくるでしょう。
なお、TOPIOが「場所前に行った幕内優勝予想に挙げた3関取」、1番手〜関脇・霧馬山、2番手〜前頭・朝乃山、3番手〜関脇・大栄翔は、この11関取に入っています。
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TOPIOによる場所前の幕内優勝予想については、こちらの記事をどうぞ。
優勝予想1番手〜霧馬山について
さて、TOPIOが場所前に予想した幕内優勝予想1番手は、関脇・霧馬山。
中日(8日目)の対戦相手は、前頭4枚目・宇良です。
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「押し倒し」で霧馬山、白星。今場所通算 6勝2敗。
動画はこちらから→NHK大相撲動画へ飛ぶ
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立ち会い、組もうとする霧馬山と、低く当たって組ませまいとする宇良の攻防。
宇良は、良く動き回るも、霧馬山が圧を掛けながら対応。
結果、土俵に宇良を追い込み、霧馬山が宇良を吹き飛ばすように押し倒し。
前日の小結・大小線の黒星を引きづらなくて良かった!
「らしくない勝ち方」や「らしさを少しも出せない負け方」をしてきた霧馬山から、脱し始めた感じです。
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なお、9日目の対戦相手は、関脇・大栄翔。
過去の対戦は15戦で、霧馬山が 9勝6敗で勝ち越しています。
大関を狙う関脇同士の決戦のような取組になるはず。
TOPIOは、この取組に勝ったほうが、来場所の大関昇進を勝ち取ると考えています。
優勝予想2番手〜朝乃山について
中日(8日目)の朝乃山の対戦相手は、前頭11枚目・北青鵬。
宮城野親方(元横綱・白鵬)が指導する、伸び盛りの北青鵬。
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「下手投げ」で、朝乃山、初黒星、今場所通算 7勝1敗。
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立ち会い、左に変わって、右上手を取った北青鵬。
一方、朝乃山も得意の右四つではないものの、すぐに左四つで組み合う。
このあと、朝乃山が攻めたてますが、攻め急いだため、土俵際の下手投げで逆転。
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なお、9日目の対戦相手は、前頭10枚目・竜電。
過去の対戦は13戦で、朝乃山 が8勝5敗。
「連敗だけはしない」ことが肝要です。
優勝予想3番手〜大栄翔について
関脇・大栄翔、中日(8日目)の対戦相手は、前頭筆頭・翠富士。
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「突き落とし」で大栄翔が黒星、今場所通算 6勝2敗。
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立ち会いは、完全に大栄翔の有利で、得意の形で翠富士を土俵際に追い込む。
ただし、翠富士の土俵際の回り込みに対応できず、突き落としで大栄翔 2敗目。
つき押し得意の力士として、立ち会いが全てと認識している大栄翔。
だけど、今日、NHKテレビの解説をしていた宮城野親方も言っていたとおり、「立ち会い10割は大切だが、実質は6割にすべき」だったのかもしれません。
今日のような「立ち会い命」のような立ち会いばかりをしていると、大関としての活躍が見えてきません。
考えようによっては、大栄翔にとって、いい意味での試練を授かった取組だったかもしれません。
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なお、9日目の大栄翔の対戦相手は、関脇・霧馬山。
過去の対戦は15戦で、大栄翔が 6勝9敗で、負け越しています。
連敗だけはしないように・・・。
独り言・・・面白くなってきた!?
2023年5月場所、中日(8日目)が終わって、冒頭に書いた通り、大きな変化が。
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中日(8日目)が終わった時点の星の数から、実質的な優勝争いをしている11関取を列挙しました。

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昨日、7日目まで、貴景勝、豊昇龍、平戸海、北青鵬は、優勝可能性という観点では、全く注目していませんでした。
しかし、中日の、この4関取の取組を見る限り、十分、優勝の可能性は秘めていると考えを改めました。
横綱・照ノ富士は、休場明け&足の怪我を抱えていることがあり、中日全勝ターンであっても、今後の取組を考慮すると休場明けを優勝で飾るのは簡単でないでしょう。
ところで、前述の11関取の中で、前述の11関取のうち、幕内優勝経験者は5人もいます。
ただし、中日全勝ターン経験者は貴景勝の1回のみ。
一方、照ノ富士は今回で6回目、しかも、全勝優勝も経験しています。
やはり経験度合いは、11関取のなかでは段違いなのです。
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なお、TOPIOが優勝予想の候補として挙げた3関取も、前表に入っているので、ちょこっと安堵です(笑)。
まとめ〜中日(8日目)を終えて
優勝争いという観点では、中日(8日目)、大きく動きました。
横綱・照ノ富士が中日全勝たターンで、単独トップに躍り出ました。
星の数の点から、優勝争いの関取は、前述のように11関取となります。
特定の関取を応援している者にとっては、イライラするかもしれませんが、大相撲ファンとしては、面白い展開になってきました。
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中盤戦の残り2日間、すなわち、9日目と10日目で、この11関取がどこまで絞られていくか、横綱・照ノ富士は10連勝で終盤戦に入れるか、関脇同士の星のつぶしあいはどうなるか・・・などなど、楽しむポイントが山盛りの場所となっています。