RADWIMPSが『第76回NHK紅白歌合戦』へ出場すると、2025年12月5日に発表されました!
彼らは、今年、NHKの朝ドラ『あんぱん』(2025年3月-9月)に主題歌『賜物』を提供し、話題になりました。
そういう経緯もあり、当初11月14日に発表された紅白出場者リストには名前がなく、「なぜ出ないの?」という声が多数上がっていたのです。
そんな折に、12月3日に発表されたAKB48に続き、12月5日にRADWINPSの紅白追加出場が発表されました。
この記事では、RADWINPSの紅白歌合戦2025追加出場の経緯、過去の紅白出場歴、新海誠監督作品での音楽担当のことなどをわかりやすくまとめました。
なお、紅白歌合戦2025については、こちらの記事もどうぞ。

追加出場の背景 – 今、RADWOMPSが注目されている!
2025年のRADWIMPSが、どんなことに注目されてきたかをリストしました。
- 11月にメジャーデビュー20周年を迎えた
- NHK連続テレビ小説『あんぱん』の主題歌「賜物」を担当し大きな話題に
- 10月には4年ぶりのニューアルバム『あにゅー』をリリースし、各音楽チャートで1位を記録
- 20周年記念のトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』に米津玄師、Mrs. GREEN APPLE、YOASOBI、ヨルシカ、Vaundyらが参加
- NHKで特番『RADWIMPS 20th YEAR SPECIAL』が放送されるなど、注目度が高まっていた
当初は紅白の白組枠が紅組より3組少なく、特別枠での後日発表が予想されていましたが、今回の追加出場で見事に実現しました。
31日の紅白のステージでは、メジャーデビュー20周年を記念したスペシャルメドレーを披露する予定です。
📺 RADWIMPSの紅白歌合戦出場歴
RADWINPSの紅白歌合戦出場歴をまとめました。
第67回(2016年)- 初出場
2016年8月に公開した新海誠監督『君の名は。』が大ヒットし、同作品の音楽担当となり、主題歌、挿入歌全てを創りあげたRADWINPSにも注目が集まりました。
- 曲 目:
- 前前前世 [original ver.]
- 背 景:
- 映画『君の名は。』が社会現象となる大ヒットを記録。主題歌「前前前世」も大きな反響を呼び、紅白初出場を果たしました
- 演 出:
- 新海誠監督が紅白のために『君の名は。』の映像を特別編集したものが流れました
第70回(2019年)- 2回目の出場
2019年7月に公開した新海誠監督『天気の子』の音楽を再びRADWINPSが担当。同作品のヒットと伴に、RADWINPSにもビックウェーブが。
- 曲 目:
- グランドエスケープ(feat.三浦透子)、大丈夫
- 背 景:
- 映画『天気の子』の主題歌5曲と劇伴すべての音楽を手掛け、2016年の第67回以来3年ぶりの出場
- 演 出:
- 「天気の子 紅白スペシャル」として、新海誠監督が新しく編集したスペシャル映像とともに披露。三浦透子も参加し、ステージデザインも映画の世界観を表現
- 新海誠監督の反応:
- Twitterで「素敵でした!!! 洋次郎さん!! RADWIMPS、透子さん、本当にありがとうー!!!」とコメント
第76回(2025年)- 3回目の出場【NEW!】
2025年11月にメジャーデビュー20周年を迎えたRADWINPS。3月にはNHK朝ドラ『あんぱん』に主題歌『賜物』を提供して話題になりました。
- 曲 目:
- メジャーデビュー20周年記念メドレー(予定)
- 背 景:
- 2019年以来6年ぶりとなる紅白出場。朝ドラ『あんぱん』主題歌「賜物」や20周年記念の活動が評価されました
- コメント:
- 「大好きな『あんぱん』に、ぱんぱんの感謝と愛を込めて演奏させて頂きます。バンドとしてもメジャーデビュー20周年の節目に、出場できることを嬉しく思います」
🎬 新海誠監督×RADWIMPS : 音楽担当の経緯
新海誠監督とRADWINPSの関わりをまとめました。
『君の名は。』(2016年): すべての始まり
2005年11月23日にメジャーデビューを果たしたRADWINPS。彼らが新海誠監督と出会ったのは、メジャーデビュー約9年目のことでした。ここから、RADWINPS、そして、野田洋次郎さんは一層輝くことになります。
『君の名は。』で音楽担当が決まった経緯
新海誠監督の言葉:
『君の名は。』の脚本を書きはじめたばかりの頃、プロデューサーから『今作の音楽は誰とやりたいか』と問われ、実現の可能性を考えもせずRADWIMPSが好きだと答えました。
プロデューサーの川村元気さんがその場でLINEをして、野田洋次郎さんに連絡。新海監督と野田さんは会い、脚本の初稿を見せたことが、全ての始まりでした。
制作過程
- 2年前からプロジェクトが開始
- プロット段階からRADWIMPSが参加
- 新海監督の要望:「曲を聴いた上で作りたいシーンがいくつかある」
- 野田洋次郎さんのアプローチ:「バンドという枠を取っ払い、映画のために音楽を作る」
野田洋次郎さんのコメント:
映画と僕たちの音楽が掛け合わさることがあるとしたら、単純にオファーを受けて主題歌を作るという関係でないものでありたい。お互いの領域にオーバーラップし、響き合い、結びつき、共に冒険ができるようなものであったら、素敵だなぁ。
新海誠監督3作で提供された楽曲たち
新海誠監督3作、『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』で全主題歌・挿入歌を担当したRADWINPS。その楽曲をまとめました。
🌟 『君の名は。』(2016年): 主題歌・挿入歌
- 主題歌(ボーカル曲)4曲
- 夢灯籠
- 前前前世 – 映画の重要なシーンで使用。社会現象となった楽曲
- スパークル – 二人の想いが交差するクライマックスシーン
- なんでもないや – エンディングテーマ。再会のシーンを彩る
- 劇 伴(インストゥルメンタル)
- 全22曲の劇伴を収録。「三葉のテーマ」「秋祭り」など、映画の世界観を表現する楽曲群。
- 特 徴
- アルバムには主題歌4曲+劇伴22曲の全27曲を収録
- RADWIMPS史上初めて、Gt.桑原彰とBa.武田祐介も作曲に参加
- 新海監督とRADWIMPSによる綿密なやり取りを経て、1年以上かけて完成
🌈 『天気の子』(2019年): 主題歌・挿入歌
- 主題歌(ボーカル曲)5曲
- 風たちの声
- 祝祭 feat.三浦透子 – 女性ボーカル三浦透子が参加
- グランドエスケープ feat.三浦透子 – 映画の重要なシーンで使用。三浦透子とのデュエット
- 大丈夫 – 映画のクライマックスで流れる感動的な楽曲
- 愛にできることはまだあるかい – 予告編でも使用された代表曲
- 劇 伴
- 全26曲の劇伴を収録。アルバムには主題歌5曲+劇伴26曲の全31曲。
- 特 徴
- 新たな試み:野田洋次郎の発案で女性ボーカルを起用
- 1年ほどに及ぶオーディションの結果、若手実力派女優の三浦透子を選定
- 2017年8月頃に新海監督がRADWIMPSにオファー、脚本段階から密にミーティング
- 後に『天気の子 complete version』として主題歌5曲のフルサイズ版をリリース
🚪 『すずめの戸締まり』(2022年): 主題歌・挿入歌
- 主題歌2曲
- すずめ feat.十明(とあか) – 次世代の逸才・十明が歌唱
- カナタハルカ – RADWIMPS野田洋次郎が歌唱
- 本編未収録曲(サウンドトラックに収録)
- Tamaki – 野田洋次郎が歌唱。映画に出てくる「岩戸環」をテーマにした楽曲
- すずめの涙 – 野田洋次郎が歌唱。新海監督に送られた脚本を読んだ感想を音楽で表現
- 劇 伴
- 全25曲の劇伴を収録。
- 特 徴
- 新海作品史上最強の音楽体制:RADWIMPS × 映画音楽作曲家・陣内一真との共作
- レコーディングの一部は新海作品初となる海外(ロンドンのアビー・ロード・スタジオ)で実施
- 主題歌「すずめ」を歌う十明(とあか)は、TikTokで活動していた19歳のシンガー
- 野田洋次郎「十明が歌い出した瞬間、彼女の声でこの歌は歌われなければいけないと感じました」
新海監督とRADWIMPSの制作エピソード
新海監督は以前、RKBラジオのインタビューで明かしています:
『すずめの戸締まり』でもRADWIMPSの洋次郎さんに最初に脚本を読んでほしいと思って送ったんです。そうしたら、数か月後に6曲、ボーカル曲が上がってきて。でも、全部ボツにして使わなかったんですよね。
しかし、その6曲全てに野田洋次郎さんからの脚本の感想が音楽で込められており、「この映画の大事な部分はここなんじゃないか」というメッセージを受け取り、新海監督は脚本をさらに掘り下げて制作を進めたそうです。
✨ 最後に
RADWIMPSの紅白歌合戦出場歴を振り返ると、彼らと紅白の関係は新海誠監督作品との深い結びつきによって築かれてきたことがわかります。
2016年の第67回紅白での初出場は、『君の名は。』の社会現象的ヒットがきっかけでした。「前前前世」を新海監督特別編集の映像とともに披露し、紅白史に残る伝説的なステージとなりました。
そして2019年の第70回紅白では、『天気の子』をテーマに三浦透子さんとともに「グランドエスケープ」「大丈夫」を披露。この2回の出場は、いずれも新海監督の映画音楽を通じて実現したものでした。
今回の第76回紅白への追加出場は、そうした映画音楽の枠を超え、バンドとしての20年間の軌跡そのものが評価された結果です。
朝ドラ『あんぱん』主題歌「賜物」の話題性、トリビュートアルバムに参加した豪華アーティスト陣、そして20年間積み重ねてきた楽曲の数々。新海監督作品で多くの人に知られるようになったRADWIMPSが、今度は「バンドそのもの」として紅白のステージに立ちます。
12月31日の大晦日、メジャーデビュー20周年を記念したスペシャルメドレーでは、どんな楽曲が選ばれるのでしょうか。
「前前前世」や「愛にできることはまだあるかい」といった新海作品の名曲も含まれるのか、それともバンドの長い歴史を象徴する他の楽曲が披露されるのか。
6年ぶりとなる紅白のステージで、RADWIMPSがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに期待したいと思います。
RADWIMPS、紅白出場おめでとうございます!
更新メモ:2025年12月05日 越生


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